痛みに配慮した治療が好評です!
- 「痛みを軽減」させる取り組み
- 「削る量」を抑えた治療
- 歯の神経を温存する「MTAセメント」
- 抜歯を回避する「エクストリュージョン法」
虫歯の治療には「怖い」「痛い」というイメージが付きまとうため、歯医者は苦手だという方が多くいらっしゃいます。特に昔の歯科治療を経験している方は、過去の治療で辛い思いをされた方も少なくないことでしょう。
しかし、今は治療技術が進歩しているので、昔に比べると治療時の痛みがだいぶ緩和されています。また、歯科医師の技術や工夫によっても、痛みや不快感を軽減できます。
当院では患者さんの負担を抑えるために、さまざまな工夫をしています。それぞれの取り組みについて、詳しくご紹介します。
虫歯治療で痛みを感じやすいプロセスの一つは、麻酔のための注射です。当院では麻酔液を歯茎に塗布することで、感覚を鈍らせてから麻酔注射を行います。いきなり注射をするのに比べて、痛みを大幅に軽減できます。
注射は針が細いものほど、痛みが少なくなります。当院では、医療用でもっとも細い極細針を使用しています。
必要に応じて、「伝達麻酔」を行うこともあります。麻酔が効きにくい奥歯の治療や、舌や唇まで広範囲に麻酔を効かせたいときに適した方法です。
脳から下顎に向かう神経の、途中で枝分かれする前の部分に注射することで、広い範囲に効果を発揮。4~6時間ほど効果が持続します。
麻酔注射は、注射する部位によっても痛みの感じ方が変わります。当院ではお口の中の痛みを感じにくい個所を狙って注射することでも、注射の痛みを軽減しています。
さらに、3回に分けて注射するので、麻酔自体の痛みは途中からほとんどなくなります。
歯を削るときの「キュイーン!」という音や、振動が苦手な方も多いですよね。あの音の正体は、タービンという歯を削る機械です。
当院では歯を削るときの音や振動を抑えるため、タービンではなく「5倍速コントラ」を採用しています。高速回転することで音と振動を抑える仕組みで、削るときの不快感が少ないことが特徴です。
また、スムーズに削れるので、削りすぎを防ぐ効果もあります。
歯は削れば削るほど脆くなり、最終的には割れて抜歯するしかなくなります。したがって、虫歯治療では必要以上に削らないということにも留意しなければなりません。
当院では削りすぎないための取り組みも行っているので、それぞれご紹介します。
歯を削るときには、「マイクロスコープ」で患部を視認します。マイクロスコープは歯科専用の顕微鏡で、患部を何十倍にも拡大して見ることができるものです。歯の細部までクリアに視認できるので、削るべき箇所とそうでない箇所を正確に見分けることができます。
これによって、虫歯菌に感染している部分はしっかり削り、削らなくてよいところは削らないようにできます。
視野を拡大するツールとして、「高倍率ルーペ」も併用しています。患部を拡大して詳しく観察できるので、削りすぎを防ぐのに役立ちます。
感染箇所を見分けるためのツールとして、「う蝕検知液」も使います。虫歯菌に感染しているところだけが赤く着色されるので、削るべきところが一目で分かります。
虫歯が酷くなると、歯科医院によっては神経の除去や抜歯を選択することがあります。ですが、これらは可能な限り避けた方がよいものです。
歯の神経には栄養を届ける役割があるため、神経を失った歯は栄養不足から割れたり欠けたりしやすくなります。
また、抜歯によって歯を失うことも、患者さんのQOL(生活の質)を低下させます。入れ歯やインプラントによって失った歯を補うことはできますが、ご自身の歯とまったく同じというわけにはいきませんし、治療の負担も大きいです。できることなら、今生えている歯を残せるのが一番なのです。
そのため当院では、神経の除去や抜歯を回避するための取り組みも行っています。
※すべての症例で神経の除去・抜歯を防げるということではありません。お口の状態によっては、神経の除去や抜歯が最善の選択になる場合もございます。
「MTAセメント」は、虫歯を削ったあとの空洞を埋めるための充てん剤です。詳細は割愛しますが、MTAを利用することで歯の神経を抜かずに治療できる可能性が高まります。また強い殺菌力を持つため再感染を防ぐ他、固まるときに膨らむ性質があり、歯にピッタリ密着して隙間ができないため、虫歯菌の侵入を防ぐ効果もあります。
虫歯を削ったあとに使う充てん剤として、「バイオセラミック」も採用しています。基本的にはMTAセメントと同じ効果を持ちますが、バイオセラミックには変色しないメリットもあります。
虫歯が歯の神経に達した場合は、神経を除去する「根管治療」を選択するのが一般的です。ですが、そこまで感染や炎症が進んでいない症例では、「断髄法」によって神経を残せることがあります。
断髄法は、神経の炎症箇所だけを取り除き、残った神経をMTAセメントで殺菌・保護する治療方法です。
虫歯が非常に進行すると、歯冠(歯が歯茎から露出している部分)がほとんどなくなってしまうことがあります。このような状態では、普通に虫歯を治しても被せものを取り付けることができないため、抜歯するのが一般的です。
しかし、「エクストリュージョン法」という術式を用いれば、歯を残せることがあります。これは、歯茎の中に埋まっている根の部分を引き出す治療方法です。歯に高さを出せるので、被せものを取り付けられるようになり、抜歯を回避できます。
エクストリュージョン法は、「歯根廷出術(しこんていしゅつじゅつ)」と呼ばれることもあります。
当院では、デントカルトと呼ばれる唾液検査を行っています。検査結果をもとに虫歯リスクを詳細に把握し、予防に役立てていただきます。
デントカルトはご希望の方に自費でご提供しております。ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。